従来のシミ取りレーザー治療に比べて、より少ない痛み、ダメージで高い効果を期待できる施術として注目されているピコトーニング。
美容クリニックでシミ治療を行っている男性や、シミ治療に関心がありながらも今まで踏み出せなかった男性からも最近注目度が高まっています。
本記事ではピコトーニングという施術の基本概要や類似治療とされる従来のシミ取りレーザー、レーザートーニングとの違い、リスク・副作用や注意事項などについて解説し、おすすめのクリニックをご紹介します。
ピコトーニングとは
ピコトーニングは、ピコレーザーというレーザー機器で、出力の弱いレーザーを患部にシャワーのように照射することで、シミの元となるメラニン色素を少しずつ減らしていく治療法です。シミだけでなくくすみ、肝斑、色素沈着の除去にも効果が期待できます。
従来のレーザー治療では、肝斑に刺激を与えてしまい、かえって色素が濃くなるといったリスクがありました。しかし、ピコトーニングはメラニン色素を刺激しないように低出力の照射を繰り返すため、これまでレーザー治療が困難だった肝斑に対しても効果が期待できます。
また、衝撃波でメラニン色素を破壊することから、施術中の痛みがほとんどなく、長期のダウンタイムも必要としないこともピコトーニングという治療のメリットです。
ピコトーニングは、複数回の施術をしてシミや肝斑の改善効果が見込めます。施術を受ける回数は個人差がありますが、3か月に10回の施術頻度で受けると改善効果を実感しやすい施術です。
ピコトーニングと通常のシミ取りレーザーの違い
ピコトーニングの『トーニング』とは何かを説明すると低出力で広範囲に複数回照射することを意味します。通常のシミ取りレーザーはピンポイントに取りたいシミだけに焦点を絞って高出力で照射してシミを取ります。
ゆえにピンポイントで照射できなかった肝斑や広範囲に複数のシミがある方におすすめできる治療です。
ピコトーニングとレーザートーニングの違い
ピコトーニングと同様にシミや肝斑の改善効果が見込める施術でレーザートーニングがあります。
美容皮膚科などの医療機関では以前から、専用の機材を使ったレーザートーニングの施術が行われており、今やシミ治療の定番になった感もある施術メニューです。
レーザートーニングの特徴は、一般的なレーザー治療よりも低出力でレーザーを照射できるという点にあります。脱毛などに使われるレーザーとは違い、出力が低いため、シミの原因となるメラノサイトを刺激せず、メラニン色素を破壊できる点がメリットです。
レーザートーニングを使った施術ではシミの除去のほかに、毛穴の黒ずみの改善や毛穴の開きの改善、ニキビ跡の改善などが見込めます。
また、肌のハリツヤをアップさせたり、くすみを改善したりといった目的でレーザートーニングを使用するケースもあります。従来、レーザートーニングはQスイッチルビーレーザーという機器を使用して施術が行われていましたが、肝斑をうまく治療できないという難点がありました。肝斑は一般的なシミとは違い、強い刺激を受けると逆に悪化してしまう確率が高く、出力を調整しても上手く除去できないことがあったのです。
しかし、近年登場した医療機器であるQスイッチYAGレーザーによるレーザートーニングであれば、肝斑の改善効果は十分に見込めるようになりました。
QスイッチYAGレーザーは出力を調整してレーザーを均一に照射できるため、肝斑に余計なダメージを与えるリスクを軽減できるのです。実際に、レーザートーニングの施術を続けることによって、肝斑の改善に繋がったという報告も多く上がっています。
このようにシミ、肝斑、くすみ、色素沈着などの改善効果も見込めて施術名も似ていることからピコトーニングとレーザートーニングは同じ治療と勘違いされやすいのですが、そもそも使用するレーザー機器がピコトーニングはピコレーザー、レーザートーニングは前述したように近年はQスイッチYAGレーザーを用いるケースが多いのでこの点でまず違います。その他にも下記の点で違いがあります。
パルス幅の違い
レーザー治療全般で使われる言葉ですが、エネルギーを伝えるための照射時間のことをパルス幅と呼びます。パルス幅が短いのはピコトーニングです。パルス幅が短ければ、シミなどの原因となるメラニンに対して短時間かつ効果的に照射エネルギーを伝えられます。
肌に沈着した色素に対して瞬間的に強いエネルギーを与えることで、治療の効果が高まりやすくなります。瞬間的にエネルギーを照射できるピコトーニングの施術であれば、少ない時間の照射であっても多くの方が効果を実感できます。
熱の違い
次に挙げられるのが施術時の熱の違いです。レーザートーニングは、レーザーの照射で患部に熱ダメージを与えています。レーザーで瞬間的に熱を伝えることによってシミの原因であるメラニン色素を壊し、肌質を改善していくのです。
しかし、照射時の熱は肌にとって大きな刺激になります。敏感肌の方がレーザートーニングを受けた結果、炎症や色素沈着といった症状が起きてしまったというケースもあるのです。
それに対して、ピコトーニングは、熱ではなく衝撃波によってメラニン色素に働きかける作用機序になっています。
レーザーがメラニン色素を認識するとエネルギーが衝撃波として放射され、圧力によって色素が破壊されていく仕組みです。
この作用機序であれば肌に熱のダメージが伝わるリスクがないので炎症や色素沈着といった肌トラブルも起こるリスクも回避できます。
ゆえに敏感肌の方にはレーザートーニングよりピコトーニングの方が向いていることが多いです。
まとめるとピコレーザーの方が従来のレーザートーニングより施術時間も短く、照射を受けた肌への衝撃がマイルドで、女性より施術時の痛みに敏感な男性向けの施術だと言えるでしょう。
ピコトーニングはこんな方におすすめ
ここまで書いてきた内容をまとめるとピコトーニングは下記の方におすすめできる施術です。
- シミを取りたい敏感肌の方
- 広範囲に複数のシミがある方
- 肝斑に悩んでいる方
- 日頃忙しく、休みも取りにくいのでダウンタイムを回避したい方
- 顔に色素沈着やくすみが目立ってきた方
- レーザー治療の痛みに弱い方
ピコトーニングはシミや肝斑の他にも毛穴開きの改善や赤ら顔の改善にも効果が見込めます。ピコトーニングは真皮にある皮脂腺を引き締め、皮脂の分泌を抑えることが可能です。結果として毛穴の開き目立たなくなり、肌質が全体の正常化効果が見込めます。
赤ら顔は毛細血管の拡張が大きな要因ですが、ピコトーニングのレーザーは、この毛細血管がある真皮に届き、広がった毛細血管を収縮させる働きがあります。ピコトーニングを繰り返し行う内にに毛細血管が正常に戻り、赤ら顔の改善へと繋げることが可能です。
毛穴の開きや赤ら顔に悩んでいる方にもピコトーニングはおすすめの施術です。
ピコトーニングの痛み・施術時間
敏感肌・レーザーの痛みに弱い方でもおすすめのピコトーニングですが、痛みが全くないというわけではありません。照射時はゴムでパチンと弾かれるような痛みは少なからず伴いますが、麻酔クリームを塗る必要性などはない程度の痛みです。
施術時間は個人差・照射範囲にもよりますが、大体20分から30分程度で設定されていることがほとんどです。
ピコトーニングのリスク・副作用・ダウンタイム
ピコトーニングは施術を行う上でのリスク・副作用・ダウンタイムはほとんどないと言っていいでしょう。低出力のレーザーを用いることで、肌へのダメージをできる限り抑えられるからです。
施術後に火照りやチクチクした感じを覚える方もいますが、術後の一時的なものなので、ある程度時間が経過すると気にならなくなることがほとんどです。
浅いところのソバカスがカサブタになることがありますが、1週間ほどでカサブタが剥がれます。肌質によっては赤みや腫れが起こるケースも時折ありますがそれらも1~2週間ほどでなくなることが殆どです。
他にはごく稀に色素沈着や白斑を引き起こすケースもあります。術後は肌の状態をこまめにチェックしましょう。
ピコトーニングの術後の注意事項
術後の注意事項も殆どありませんが、あえて挙げるとすれば患部の紫外線対策を欠かさず、洗顔をする時などは過度な刺激を避けるように洗浄成分の強い洗顔フォームやパックなどは控えましょう。タオルで拭き取る時も摩擦しないように注意が必要です。
ピコトーニングを受けられない方
下記に該当する方はピコトーニングを受けることができない可能性があります。
診察時に必ず医師に相談してください。
- 日焼けをされている方または日焼けをする予定がある方
- 施術部位に傷やヘルペスがある方
- 糖尿病、心臓疾患、脳疾患、悪性腫瘍がある方
ピコトーニングを受けられるおすすめクリニック
①オーロラクリニック
住所: 〒160-0022東京都新宿区新宿2-12-4アコード新宿6階
アクセス:JR各線新宿駅から徒歩10分 東京メトロ丸ノ内線「新宿御苑前駅」より徒歩約6分
東京メトロ各線「新宿三丁目駅」C5~C8出口より徒歩約2分
オーロラクリニックは新宿三丁目にある美容皮膚科です。
「外見と内面のどちらも清潔で美しく、健康的でありたい」
年齢や性別に関わらず、日頃の小さな悩みや疲れを解決でき、自信を持って、明るく楽しい明日を過ごしていただくために、理想の自分になるためのお手伝いができるクリニックを目指しています。
シミ治療以外でも脱毛や痩身治療など幅広く美容皮膚科メニューを提供しています。
②表参道メディカルクリニック
住所:〒150-0001 東京都渋谷区神宮前5-2-19 表参道山田ビル1F/2F(表参道本院)
アクセス: 東京メトロ千代田線・銀座線・半蔵門線「表参道」駅A1出口より徒歩3分
表参道メディカルクリニックは全国に12院店舗展開している大手の美容クリニックです。
芸能人やモデル、インフルエンサーにも人気のクリニックで、各院で最先端の美容医療が受けられるほか、月間症例数5000を超える医療アートメイク大手のメディカルブローも運営しています。
ピコトーニングは大人気メニューなので予約するなら早めの連絡をおすすめします。
③東京美容外科
住所: 〒160-0022 東京都新宿区新宿3-19-4 MLJビル9F(新宿院)
アクセス: 東京メトロ丸の内線「新宿駅」 B10サブナード17 番出口 徒歩30秒
JR各線新宿駅 東口徒歩3分。
東京美容外科はフランチャイズ院や提携医院も含めて、北は青森、南は沖縄まで全国18医院展開している大手美容クリニックです。
屋号は美容外科ですが美容皮膚科施術メニューも充実しており、麻生統括院長は国内における美容医療を常に牽引する存在とも言えるほど知名度や実績のあるドクターです。
慶応義塾大学病院やザ・プラス美容外科(韓国)など国内外のクリニックとも提携しており、
世界基準で美容医療の研究を進めている医療機関でもあります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ピコトーニングはシミや肝斑だけでなく、くすみや毛穴開き、赤ら顔などにも有効な効果が見込める「低出力で照射時の痛みを抑えた美肌治療メニュー」です。
広範囲なシミや肝斑に悩まされている方、シミ治療をやりたかったけど「痛い」イメージが強くて気が進まなかった方も是非美容クリニックでカウンセリング予約をして詳しく話を聞かれることをおすすめします。
オケオジ予備軍の美容家(♂)
インスタで細かい美容情報発信中なのでフォローしてね
この記事へのコメントはありません。